samy_14’s diary

テニスを愛する人事パーソンが感じる事を綴ります。

キャリアコンサルタント資格の活かし方

  キャリアコンサルタント資格は名称独占の国家資格となったものの、独立して開業されている方はまだまだ少ないようです。ハローワークの相談員の皆さんなどには必須とされるようになってきたようですし、派遣会社さんなどでも登録スタッフの方々の相談要員として採用される方もいらっしゃると聞きます。

   自分のような企業の人事担当者は資格を取って社員のキャリアに関する相談に乗ることが多いです。確かに養成講座や試験前の自主練習などで学んだ『傾聴』や『伝え返し』『要約』などカウンセリングの基本的なノウハウは面談を始め色々な会議でも役立っていると実感します。

  しかし、いわゆる社内で人事部門所管となると、相談者もキャリアコンサルタントといっても人事の人間と思うためか、なかなか本音の話しがしにくい面が強いようです。そのため大企業や予算の潤沢なところでは社外のコンサルタントに依頼する場合もあります。

  何のためにキャリアコンサルティングを行うのか、企業であれば社員の定着率を上げて優秀な人材を確保すること。が目的となるのが多いでしょう。ただ難しいのは養成講座などで強調される『相談者に寄り添う』ということが難しいのです。当然ながら社内のルールがありますし、何でも相談者のやりたい事を優先できるわけではありません。

   そんなことを考えながら、毎日を過ごしているのが現状です。次回は資格取得後の継続教育などについて感じていることをご紹介できればと思います。

キャリアコンサルタントという資格

  人事の仕事に携わるようになって、長くなりました。人事パーソンの皆さまはご存知かと思いますが、キャリアコンサルタントという資格が近年(2016年)、国家資格となり受験者も急増しているとか。

  自分も当時の社長から勧められた事もあり、約一年前に、この資格を取得しました。こちらの資格は実務経験があれば受験可能ですが、ほとんどの方は養成講座に通って受験資格を得る事が多いようです。自分もレックという公務員試験の学校のコースに約4ヶ月通いました。しかしこの講座はどこも約30万円はかかり、決して取りやすいものではないと思います。また実技として面接試験があり、学科と論述試験もあり、慣れていない方々にとっては大変な部分もあります。

  なお申請して条件を満たせば、厚労省補助金も一定額はバックされます。

   要は仕事を求めたり、転職したいと考えておられる方々の相談にコンサルタントとして対応するのがこの資格を持つ方の主な役割で、イメージしやすいのはハローワークの窓口の方や、派遣会社、大学などのキャリアセンターにいらっしゃる相談員の方々でしょうか。

  あとは自分もそうなのですが企業の人事や関連部署で社員を対象にキャリアに関する相談に乗っている皆さまにも有資格者が増えつつあります。

  元々は終身雇用を維持するのが困難になっている状況を背景に少子高齢化の進むなか、子育や介護している、していた女性、あるいはニートの若者、または定年前後の高齢者などの雇用を増やして労働生産性の向上を目指し厚労省さんの主導で国家資格化されました。それまで乱立していたキャリアに関するカウンセラーの資格を能力的にも統一したいという意向もあったようです。

  次回はこの資格取得後、自分の感じている課題や難しさについてご紹介させて頂きたいと思います。